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2007年4月26日 (木)

Gippytummy

インドに行く前に、水には気をつけよと言われてきた。念のため下痢止め薬も持ってきたのである。しかし、である。

デリーのP氏の案内で、ファティープル・スイークリーを見学した後、アグラに行き、タージマハールにほど近いホテルに泊まったのである。その晩、P氏の部屋で一杯やることになった。私がジントニックが好きだと言ったので、P氏はちゃんとジンを用意してきてくれたのである。彼はホテルの係員に氷をもらってきてくれて、冷たいジントニックで乾杯をした。暑い一日だったので冷えたジントニックは実にうまかった。話は弾み、夜遅くまで飲み、したたかに酔ってベッドに着いた。ところが明け方近くなってお腹がゴロゴロ言い出し、トイレに行った。少々下痢をしてしまった。ちょいと飲み過ぎたかなと思い、念のため日本から持ってきた下痢止めを呑んでそのまま休んだ。

翌朝早くタージマハールを見るためにクルマで出かけた。そこでのことは前回書いた通りである。その後アグラ城を見学してからいったんデリー空港に戻り友人のI氏をピックアップして今度はニムラーナという田舎町にあるフォートホテルに行くことになっていた。往復数時間のドライブである。ところが、このドライブの途中で腹がゴロゴロ言い出し、猛烈な便意を催しだした。何とか我慢しようとしたが、堪えきれずP氏にトイレに行きたいと告げた。P氏はドライバーにもう少し行くとハンバーガーショップがあるからそこに寄ってくれと指示していた。ハンバーガーショップに着くや、クルマを降りてトイレに急行した。しかし、トイレに着く前にすでに暖かい物が肛門から漏れ始めたのを感じた。汚れたパンツをトイレのゴミ箱に捨て、とにかく出す物は出したので楽になって再びクルマに乗った。

デリー空港でI氏をピックアップし、夕暮れ近い街道を田舎町のニムラーナに向けてひた走った。やがて再び腹の具合がおかしくなり始め、猛烈な便意が襲ってきた。もう日はほとんど暮れて、暗い田舎の道ではトイレもない。おまけに途中の州境で検問のため渋滞がありかなりの時間待たされた。とうとう堪えきれなくなって、街道筋の小さな店でトイレを借りることになった。クルマを降りた瞬間、下の方からドッと生温いものが溢れ出して一気にスネを伝って流れ落ちていくのを感じた。トイレに着くまでにズボンの裾からボタボタとそれがたれ落ちるのが分かった。途方もなく惨めな気持ちであった。トイレは真っ暗で電灯もついていない。仕方なく夜陰に乗じてトイレの外の野外で用を足し、持ってきたロールペーパーで後始末をした。2枚目のパンツをそこに捨て、ズボンに着いた便を拭き取ったが、とても拭ききれる状態ではなかった。仕方がないのでそのままズボンをはいて、クルマに乗るときに新聞紙を尻に敷いて乗った。もう恥も外聞もなかった。そのまま一時間ほど走った後、ニムラーナの古い城塞を改装したホテルに入った。そこで部屋に入ってから浴室でズボンを洗濯し、風通しの良いテラスに干した。夕食の際P氏に日本から持ってきた下痢止めが効かなかったというと、「インドの下痢には日本の薬は効かないよ。インドの薬をあげるからこれを呑みなさい。」といって錠剤をくれた。確かにその錠剤を呑んだ後下痢は止まったが、今度はもともと腸内に住んでいた善玉菌までも薬でやられてしまったらしく、どうも食欲がなく今ひとつ腹の状態もすっきりしなかった。

ずっと食べ物や飲み物には気をつけてきたのに、何が原因なのか最初はさっぱり分からなかったが、後になってから、どうもあのジントニックの氷が原因であったらしいと気づいたのである。しかし、好意で冷たいジントニックを作ってくれたP氏にはそんなことは言えなかった。だが、それにしても、なぜ一緒にジントニックを飲んだP氏は大丈夫だったのだろう?私の推測ではインド人であるP氏にはすでに免疫ができていたからであろうということだ。

それにしてもインドの「バイキンマン」は強い!日本の「下痢止めアンパンマン」は敵わなかったのである。これもインド4000年の歴史の成果なのか!?いずれにしてもインドはバイタリティーに溢れた国である。

デリー郊外の商店。


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