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2008年8月20日 (水)

熱暑

じりじりと暑さを音にしたような蝉の声

その声は私の耳鳴りのように夏の真昼の静けさを演出する

真昼の強い日盛りに、木々の葉は鬱蒼とうなだれ

空にはくっきりと積乱雲の山脈

猫は死んだ犬の写真が飾ってある床の上に長々と寝そべり

ただ暑さと静けさだけが存在界に充満している

そう、これが私の「今」なのだ

暑さの中私は記憶も思考も消し去られ

他に何の望みがあるわけでもなく

あるのはただ喉の渇きとひとつの思い

私はずっと「いま」を生き延びてきた

そして「いま」も生きている

多分また明日の「いま」も

私にとって時間は動かない

凍り付いた時間は暑さで溶解し

私の世界から流れ去ってゆく

何もかも明瞭なこの日差しの中で

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