« 2009年10月25日 - 2009年10月31日 | トップページ | 2009年11月8日 - 2009年11月14日 »

2009年11月1日 - 2009年11月7日

2009年11月 1日 (日)

管直人さんよく考えてください!

 新政権のもと、新しくできた国家戦略室長の管さん、いろいろ新しい試みを考えているようですが、ひとつこのことをよーく考えてください。

 大学や高校を卒業して就職試験に内定通知をもらった若者は「ラッキー!」と喜んでいるでしょう。また長いこと失業していたアラサーやアラフォーの人たちも新たな就職先が見つかればほっとするでしょう。それは当然です。人間として自活できる道が開けるわけですから。

 しかし、しかしです。就職できたからといって手放しで喜んではおれないのです。例えば、就職してから多くの人たちが、長時間労働や過重労働に晒されます。一日9時間10時間はあたりまえ、ひどい時は正規の労働時間の1.5倍も働かされ、休日も生活時間も睡眠時間も奪われ、へとへとになっても文句が言えないという人もいます。文句を言えば「この不景気な時代に職に就けただけでも幸せと思え!」という返事が返ってくるでしょう。そのような生活を毎日繰り返すうちに生きて行くことへの希望や喜びを見失い、自死の道を選ぶひとも数多くいます。

 企業では、不景気で「人減らし」あるいは「合理化」が行われ、それによって赤字会計を黒字にかえねばなりません。そのため新規採用が控えられ、あるいは辞めた人の後任補充はやらないことがあたりまえになっています。しかし、市場での競争に打ち勝ち、利潤を確保するためにはどんどん仕事を取らねばならず、仕事量(労働量)は増加する一方です。その結果は、当然のことながら一人当たりの労働量はどんどん増加します。これは生産企業に限らず、医療現場や流通販売部門などすべての基幹的社会機構の中に現れています。「自由競争」といって市場の法則に任せて放っておけばこうなることは明らかです。競争はどこまで行っても続きます。「競争に打ち勝つため」という名目のもと、一方で失業者が増加し、他方で労働者が過重労働に押しつぶされそうになり、その中でうまいことをした資本家だけが甘い汁をすすって太って行く、たえず使い切ってボロボロになった労働者を捨て、あらたな労働者の生き血を吸い取りながら。これが資本主義社会の法則です。こんな社会に「希望」が見いだせますか?若い人たちが鬱になるのは当然です。

 そのようなことが起きないように「労働基準法」という法律が定められたはずです。労働基準法はなぜ骨抜きにされてしまったのでしょう?管直人さん、このことをよーく考えてください。労働基準法がその法の成立したときの精神に立ち戻り、きちんと守られる社会にしてください。資本が生き残るために社会の基本的構成員であり社会を土台で支え続けている労働者を抹殺してよいはずがありません。資本のための社会ではありません。毎日世の中のために働き生きている人々のための社会です。

 グローバルな資本主義社会では、無駄で無意味な競争は国際的に拡大展開します。したがって、労働基準法は本来なら国際的な協定として成立させるべきものでしょう。世界中の下層労働者が同じ様に、「競争に打ち勝つため」という名目のもとで、死ぬほど働かされているのですから。かつてマルクスが「万国の労働者、団結せよ!」と共産党宣言(マニフェストという言葉はここからきている)の中で言ったのは、こういう状況に世界中の労働者が気づき、結束して、人間使い捨て社会に抵抗し、自分たちの正当な立場を主張するべきだと考えたからでしょう。そのことはいままた繰り返されています。

 政治主導の社会とは、もはや団結力も自己主張する気力も失ってしまったかのように見える労働者たちの、こうした状況をリアルに認識し、その状況に応じた適切な政治を行うことが目指されているのではありませんか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年10月25日 - 2009年10月31日 | トップページ | 2009年11月8日 - 2009年11月14日 »