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2010年3月28日 (日)

グローバル資本主義とグローバル労働者階級の対決

 さて、世の中の資本家的経済学者や資本家的経営者達は、こぞって「経済のグローバル化」への対処の仕方を考えているといってよいだろう。そして「国際競争力をつける」がキーワードとなっている。その資本家的世界観のもとで、世界中の労働者階級は各国内に分断され、他の国の労働者階級との労働力商品市場での過酷な競争をよぎなくされている。また資本家階級は、この労働市場での国際競争関係を最大限に利用し、民族主義や国家主義的思想に依拠し、他国の労働者との競争を煽っている。例えば、中国からの安い工業製品に対抗するために日本国内でもこれまでより遙かに安い労働賃金で過酷な労働による低価格な製品を製造する動きがある。資本家側は、日本が中国に乗っ取られないために頑張ろう、というイデオロギーを注入することで労働者の階級的結束を防ぎ、失業者があふれる国内の労働市場から安い労働力を調達することを可能にしているのだ。

 このままでは、資本家はますます労働市場で労働力商品を安く手に入れ、国際競争に生き残ることによってますます多くの利潤を獲得し、労働者はますます過酷な労働条件や低賃金のもとで働かされることになるだろう。このような状況の下、いまやかっての「豊かな中間層」の再現も不可能となってしまったのである。

 このような状況に対して、労働者側が対抗することができる唯一の方法は、グローバル資本主義が支配する世界各国の労働者達が国境を越えて互いに結束し、国際的な団結と連帯の基盤をつくり出すことである。アジア・中国の労働者も日本の労働者も、そしてアメリカやEU諸国やアフリカの労働者もグローバル資本主義のもとで過酷な労働と失業の恐怖にさらされ、ともに労働の成果を大部分搾取される共通の立場にある労働者階級なのである。このことを忘れてはならない!

 世界中の人々が生活し生きていくために必要な生活資料を日々の労働によって自ら作りだしている労働者階級の人々が互いに国境を挟んでいがみ合っていてはダメなのである。互いに手を結び合い、世界中の産業を支配してわれわれの労働を搾取し、競争を煽っている連中とこそ対決すべきなのである。

 グローバル資本主義の中で、国際競争に勝つことを目標にするのは資本家の利己的な思想であって、労働者の思想ではない。われわれは何のために、そして誰のために競争するのか?毎日毎日過酷な長時間労働に耐え、老後の人生はまったく見通しも立てられず、いつ路頭に迷うか分からない人生は、一体誰がもたらしたのか?いまこそ150年前にマルクスが掲げたまっとうなスローガンをふたたび掲げるべきときではないだろうか?

 万国の労働者団結せよ!!

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