« マルクスを「否定」するには? | トップページ | オバマ政権と鳩山政権の落差 »

2010年4月21日 (水)

閑話休題 春の息吹

春の庭に、雑草が芽吹く

冬の間に散り敷いた褐色の落ち葉の中から

密やかに咲いてくる紫色の小さな花たち

枯れ木の様だった柿の木は薄緑の柔らかい若葉を勢いよく伸ばしていく

売り地に出された向かいの家の庭に残された松の巨木

もう100年以上もこの土地を見守ってきただろうに

もうすぐ邪魔だと切られてしまう運命かも知れぬというのに

勢いよく枝を伸ばし、芽を伸ばし始めている

すぐ近くに出来る都市計画道路の予定地では

古くからあった優雅な住宅がいくつも破壊され

あとに残された空き地の黒松の木々の間に美しい雑草の花々が咲き乱れている

便利さや経済性を唱いテンポを速める人間達の破壊活動の中で

草木たちは無頓着にいつものように勢いよく春を演じている

まるで死に行く者が生きて破壊を繰り返す者たちを哀れむように

やがてブルドーザーに根こそぎ潰されても

再び、どこかで蘇る彼らのいのちが

沈黙の中で人間達をあざ笑っている

彼らはいつも密やかに美しく沈黙を守り続けている

人間達もやがては死に行くことを知っているのだから

だからこそいま美しく生きねばならないことを

無言の内に伝えながら

|

« マルクスを「否定」するには? | トップページ | オバマ政権と鳩山政権の落差 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210651/48148401

この記事へのトラックバック一覧です: 閑話休題 春の息吹:

« マルクスを「否定」するには? | トップページ | オバマ政権と鳩山政権の落差 »