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2010年7月30日 (金)

がんばれ!中国の労働者(続き)

 そこで視点を少し変えてみよう。外国資本と中国資本から二重の搾取を受けている中国の労働者にとっては、自分たちが安い労働力商品として「商品価値」があるとされている。そしてその「安さ」を支えているのが、農村や内陸地方の貧しい農民や農村から食いっぱぐれて出稼ぎにでてきた都会の下積みで働く人々の労働なのである。それらの安い労働が、大企業で働く比較的余裕のある労働者の生活資料を驚くほど安く提供できる土台を作っているのである。そしてストライキを打っているのは多分、そうした比較的余裕のある労働者なのではないだろうか?

 ストライキそれ自体は、労働者の当然の権利であるが、ストも打てない下層労働者がたくさんいて、結局そうした人々が、資本家たちのふところを最下層でを支えていることを忘れてはならない。

 そして日本においても、一流企業のデザイン部などで比較的余裕のある生活を許されているいわゆる「中間層」労働者は、自分の会社が中国の労働者からの搾取で潤っているということと、日本国内でもデザイナーのデザインした製品をラインで汗水垂らして働きながら生産している労働者がいて、彼らは非正規雇用の労働者や季節労働者あるいは時間賃金のアルバイトだったりするのであって、そうした人々の労働なくしては、自分の労働賃金も自分のデザインした製品も存在し得ないということを忘れるべきではない。もしそういう事実が理解できるなら、もう一つ深いところから、中国の労働者、がんばれ!と言いたくなるだろう。

 中国の労働者も日本の労働者も、企業が大きくなって、国の経済が盛んになっても、自分たちが働いて生み出した富に相当する恩恵は何一つ受けることは出来ないのだ。特に下積みで働く、労働者は、その労働が生み出している価値のほとんど全部を資本に吸い取られ、やっと毎日を生きているのだ。資本はつねにこういう人たちを必要としている。資本主義社会では、すべての労働者がみなリッチになるなどということは絶対にありえないのだということを理解しよう。

 だから、われらは、ともに労働者階級として正当な権利を要求し、この手に収めるために国境を越えて手を結ぶべきなのだ。国際資本市場での無益な競争のあげくの果てに、支配者たちが流す思想キャンペーンに洗脳された労働者や農民が「民族」や「国家」などというカンバンを背負わされ、個人として互いに何の恨みも憎しみもない人々と「国益のため」に戦場で殺し合わねばならないなどということは絶対に絶対にあってはならないのだ!

追記:http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20100812-01/1.htm

上記のニュースを読んで欲しい(8月12日)。

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