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2011年12月 8日 (木)

閑話休題:日本版格付け会社の提案

 いま、EU内での経済状態の不均衡がもたらしているユーロ不安とその背景にあるEU各国がもたれ合う国債に関して、その「格付け」を行っているアメリカ資本の格付け会社の評価がユーロ危機を呼び起こし、世界中の市場経済を動揺させている。

 これに対抗してEUではEU資本の格付け会社を作ろうという話がでているらしい。まったくもってお笑いである。各経済圏がそれぞれに都合の良い格付け会社を作り、自分たちの経済圏が有利になるような格付けを行ったら、いったいどうなるのか?そもそも「格付け会社」なるものはいったい何なのか?

 アメリカの「スタンダードアンドプアーズ」(この名前がまたふるってる!)などは、そもそもお金の貸し借りを行う金融資本企業の「信用」の度合いを評価するという目的で、いわば金融資本全体の利害の都合上作られた企業である。それがいまや資本主義各国が「国債」という形で、自国の信用(この「信用」の内実はその国の労働力の先もの買いなのだが)を担保にして金融企業や個人投資家からお金を借り集め、それで赤字の多い社会福祉や医療制度などを賄わなければならなくなっているために、金融資本が支配権を握る資本主義国家の「格付け」をこうした「格付け会社」が行うことになってしまったのだ。

 そこで日本では、例えば連合などの労働組合が出資して日本版格付け会社(「ワーカーズアンドプアーズ」とでも名付けたらよい)を作り、世界中の金融格付け会社を「格付け」するようにしたらどうだろう?これで日本は世界中の金融企業を牛耳ることができるかもしれない。

 いうまでもなくこれはジョークである。ことほど左様に資本主義社会は末期的状態なのである。

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