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2013年1月20日 (日)

閑話休題:東北支援ソング

 NHKでいやというほど聞かされている東北支援ソング「花は咲く」は、最初から最後までちゃんと聞くと実によい曲である。メロディーももちろんだが歌詞がすばらしい。私はこの曲を聞くと恥ずかしながらいつも涙腺が緩んでしまうのだ。近来にない傑作だと思う。「いつか生まれてくる君に、私は何を残しただろう」がいまの自分の心境でもあるからかも知れない。

 3.11は膨大な死と破壊とともに実に多くのことをわれわれに思い知らせたと思う。その中で、あの突然の大災害によって亡くなった多くの人たちと、その後の人災で人生をめちゃくちゃにされた多くの人たちと、われわれはどこかで一つに結びついているという実感を持った。ともに一度しかない人生を生き、死んでいった人たちと「私は何を残しただろう」という感覚を共有できるのだ。
 世の中、人の死をビジネスにしてもうける宗教団体や葬祭会社が多いが、3.11で共有した人の死と自分の人生の結びつきの感覚は、こんな商品化された死とは全く違う人の死への共感とそれへの芸術的表現において、実にすばらしいものを残してくれたと思う。

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