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2013年12月22日 - 2013年12月28日

2013年12月27日 (金)

躓いた安倍首相

 安倍首相が在任1年を記念して靖国神社に参拝し、中国や韓国から非難され、アメリカは安全保障の立場から「失望」の意を表明した。おそらく「産業界」と呼ばれている日本の資本家グループも「失望」したに違いない。なぜかといえば、いまや日本やアメリカの資本家たちは中国や韓国の労働力や市場を無視してはやっていけなくなっているからだ。これを機会に中国や韓国の支配階級は、彼らのバックにいる官僚や資本家グループたちの意を代表して、市場からの日本商品の締め出し策や日本の孤立化政策を打ち出すだろう。そしてますますナショナリズムのぶつかり合いがひどくなるかもしれない。ひょっとすると軍事的衝突もありうるかもしれない。

 安倍さんに言わせれば、相手が領土問題などで居丈高になるなら、こちらも「毅然」として立ち向かうべきだ、というのだろうが、いまや世界はグローバル資本のもとに置かれている。自ら、経済成長最優先で資本家の意志を代表してきたつもりが、これで大きな躓きの石に突き当たった。これで自信過剰にストップがかかったのであればよいが。
 政府が戦犯が合祀されており宗教色の強い靖国神社での参拝になぜこれほどこだわるのか? 戦没者の慰霊は千鳥ヶ淵で行えばよいではないか。
 政府は「英霊に尊崇の念を表明」するまえに、むしろあの戦争で亡くなった多くの日本人、韓国人、中国人に「謝罪」しなければならないはずだ。当時の日本の国家を支配していた政府が労働者・農民たちを「お国のため」と戦争に駆り出し、相手国の何のうらみもない労働者や農民たちとの殺戮を行わせたのだから。
 すべてはそこから再出発すべきなのだ。それを抜きに、「古きよき日本への回帰」を妄想していても事態は悪化するばかりだ。そして結局いつも、もっとも割を食うのは労働者階級や農民なのだから。

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