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2015年8月29日 (土)

ハマダユウジさんのコメントにお応えして

ハマダユウジさんという方からコメントがあった。コメント欄をご覧下さい。

その通りだと思います。安倍首相とその取り巻きは、かつての東西冷戦の中、岸内閣当時に出来上がったアメリカとの同盟関係が半世紀の間に起きた世界情勢の激変の後、ほころびを見せているので、最近の中国の習近平指導部による反日キャンペーン(実は中国国内で吹き出している矛盾から目をそらせるために行っている)という挑発を巧みに利用して(見方を変えれば習近平政権の思うつぼに嵌まって)国内の世論を煽り、アメリカとのより強固な軍事同盟を築こうとしているのだと思います。
アメリカはもはや 1960年当時の繁栄からはほど遠く、いま経済状態は一息ついているようですが、実は内外の矛盾や難問が山積し、人々はパックス・アメリカーナを護るために「世界の警察官」を自認して長年関わってきた戦争に対して嫌気がさしており、ますます内向きになってきています。オバマ大統領の掲げた核廃絶による世界平和への理想もいまや萎んでしまい、共和党の道化役者トランプが叫ぶように「アメリカは日本が攻撃されたら護らねばならないのに、日本はアメリカが攻撃されても護らなくてもいい、おかしいんじゃないの?」という気分が多くのアメリカ国民の間にあるようです。つまり経済的には中国に大きく依存しているアメリカは、日本と中国の間で軍事的衝突が起きた場合、日本が独自の軍事力で対処してほしいのです。
 安倍政権はアメリカとの安保法制体制を固める一方で、その先に憲法を改定して日本の国軍を持とうとしています。これが彼の政治生命を賭けた「闘い」なのでしょう。「他国から攻撃されたら自国を護る、当然のことじゃないですか?そのために軍隊が必要なことは明らかです」というわけです。
 これは「サルでも分かる」単純な考え方なので多くの日本人が「そうだ、そうだ」と思うようですが、しかし、世の中こんな簡単には行きません。
 そもそも近代における国家間の戦争というものが歴史的にみて近代特有の現象です。恣意的に引かれた国境線を挟んで、小さな島の取り合いや資源の取り合いなどをきっかけにその国を支配する権力者が 「国家」の名の下にその国にすむ人々が直接的には何の恨みもない他国の人々と殺し合わねばならない状況に追い込む。それが発端で憎しみが憎しみを生み、互いに憎しみの塊となって総力戦を繰り広げ、無差別な殺し合いが行われ、本来戦争などとは何の関わりもない人々の膨大な人命が失われ、街や村は破壊される。それを繰り返してきたのです。戦争はいつも交戦国双方が「相手が仕掛けてきたから自国を護るために始めた」といって始まるのです。
 こうしたことを多大な犠牲のもとで認識し、反省した結果がいまの憲法です。この数百万の犠牲の上に築かれた現行憲法を簡単に改定し、国軍を持つということは、少しも「当然のこと」ではなく、安倍首相とその取り巻きがあの戦争を全く反省していないことの証拠です 。
 いまの流動化する世界情勢やきわどい世界経済の状態を見ても、いまアメリカ一辺倒の軍事同盟や通商条約を結ぶことがどれほど危険なことであるか、「前世紀的頭脳集団」でしかない安倍政権にはまったく分かっていないのです。

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