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2016年4月20日 (水)

怒れ、団塊の世代の老人たち!

先日NHK TVの特集番組で団塊の世代の現実について報道されていた。戦争に駆り出され敗戦後、命からがら復員した兵士や引き揚げ者たちが帰国後結婚して生んだ子供達は、ベビーブームと言われ、その後成人するにつれて、あらたな流行やファッションによって消費主導的文化を生みだす世代となり、その一方で戦後復興の立役者だった親世代の働きぶりを受け継いで労働者(頭脳労働者も身体的労働者も含めて)として70年代〜80年代の資本の高度成長をもたらす立役者の役割を果たした。日本の企業はこうした労働者たちのモーレツ社員ぶりのお陰で世界市場に進出し「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などとまで言われるようになった。

 ところがその後世界情勢が変化し、また根無し草的マネーの肥大化によりバブル化した日本資本主義経済がその必然的帰結として破綻した。その後21世紀になってからは「リーマンショック」と呼ばれる資本主義経済特有の矛盾による破綻が訪れ、その中で生まれ育った「団塊第二世代」は、肥大化した教育産業に支払う莫大な教育費をかけて親たちがやっとのことで大学を卒業させても、就職氷河期にぶち当たり、アルバイトや非正規雇用に甘んじなくてはならない状況が来た。
 そのうち団塊第一世代の親たちは高齢になっていったが、勤めていた企業が倒産したり、早期退職などで充分な年金も獲得できないまま、リタイアし、経済的に苦しい中で今度は自分たちの親たちを介護しなければならない立場にもなっていった。
こうして自らも高齢になり、乏しい貯金を切り崩しながら親の介護、子の生活費補助という二重のプレッシャーに押しつぶされそうになっている人たちが多いのだ。
 なんということだろう! この人達が生涯を掛けて資本の増殖のために捧げつくし、「消費者」として祭り上げられながら実は生活必需品に莫大な出費を促すために宣伝や広告で踊らされ、「価値の生みの親」である労働者たちを、そこから生みだされる剰余価値を搾取することで成長してきた資本の運営者である経営者連中は、自らの失敗をも棚に上げて、搾取しつくしてきた労働者に退職後もその犠牲を強いているのである。
 以前、「日本総資本代表政府」である財務大臣がつい答弁のコトバの端に本音を漏らしたことがあった。長生きしてもらっても、もう価値を生みだす労働者たりえず、社会保障や健康保険など国の財政に重い負担をもたらすだけの存在でしかない、高齢者たち(これが口には出さない彼の本音)は「さっさと行ってもらわねばならない」と。
われわれの社会はわれわれ自身がつくりだしてきたものではなかったのか? われわれの「雇用者」である資本家たちはわれわれの労働から搾取してきた剰余価値部分を、本来それが働けなくなった労働者たちの健康維持や生活維持のために用いられる社会的共通経費として蓄積されるべき部分であったにも拘わらず、勝手にそれを私的な所有財として国際的資本競争に勝つために投資し続け、結局それにも失敗してきたのではないのか!
怒れ、団塊の世代の老人たち、怒れ、団塊の第二世代の労働者たち! 

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