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2016年8月11日 (木)

閑話休題:世代変わりでできる新興住宅地のおはなし

暑くて思考が回転しないので、閑話休題をもうひとつ。

不動産やのちらし広告「都心からわずか40分、みどり豊かなお屋敷が建ち並ぶ高級住宅地が一区画5000万円から!」
その土地は長年この地に住んでいた人が高齢化して亡くなり、空き家になっていたお屋敷のあとである。大きな松の木が数本そびえており、生け垣に囲まれた屋敷林と白いしっくい壁と瓦屋根の美しい家が見え隠れする広い敷地の家だった。ここ数年空き家になっており、敷地には雑草が生い茂っていたが、ある日突然、塀の一角が壊され、ブルドーザーが侵入していった。そして美しい家の周りに高い足場が組まれ、幕が張られた。解体が始まった。そしてその後は、敷地にあった高い松の木が次々と切り倒されていった。廃材や松の切り株を積んだトラックが狭い道を縫うようにして出ていった。あっというまにその広大な敷地は更地になってしまった。しばらくするとその広いお屋敷だった敷地はなんと8区画にも分断され、看板が立った。「売り出し物件、一区画5000万円から、問い合わせ先○○不動産」。相続税の関係もあってか、敷地を売りに出したのだろう。
 やがて次々とその地に建機が入り、1年後にはあまり美しくないハウスメーカの似たようなデザインの家がほとんど庭のない狭い敷地にびっしりと立ち並んでしまった。
 「みどり豊かな高級住宅地」を破壊しつつ、それを売り出し文句にして住宅地を売りまくる。この皮肉!
こうしてみどり豊かな住宅地は、狭い敷地にぎっしりと建つ息苦しくあまり美しくない住宅地に変貌して行く。もはや空き地もほとんど売りつくされ、大きな災害時には避難場所もないきわめて危ない地域になってしまった。
これを富の集中化を避け住宅用敷地の公平な分配を促す税制の結果、と評価すべきなのだろうか?
そして次のようなエピソードもあるように聞く。
古いお屋敷跡の再開発でできたある新興宅地に移ってきた人が、隣にある昔からの古いお屋敷との境に立っている大きな松の木から落ち葉が落ちてきて雨どいが詰まるので、松の木を切って欲しいとそのお屋敷の主に訴えた。
 これをなんというべきか、言葉が見つからない。

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