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2016年12月19日 (月)

12月19日夜NHK-TV「クローズアップ現代」を観て

 今夜の NHK-TV「クロ現」でいまの世の中でオカネがどのような問題を引き起こしているかについて池上彰氏や堀江貴文氏などをゲストに招いた番組を放映していた。まず驚かされたのが都心の値上がりしそうなマンションなど不動産への投資に途方もないオカネが動いているということだ。一介のサラリーマンが銀行から巨額の融資を得て、高層マンションの部屋を買いあさり、賃貸しや転売で何億もの収入を得ているということだ。日銀黒田総裁が「異次元の金融緩和」でばらまいたオカネはこういう所に流れ込んでいるのだ。

 その一方で、親があまり豊かでない家庭の若者は学費の高い大学に入り卒業資格を取る(そうしなければまともな職にありつけない)ために奨学金を借りるが、それが返済できなくなって、家族までもがそのために破産するケースが増えている。
 日本政府による教育への投資は世界でも断然低く、最下位から2番目だそうだ。安倍首相はアベノミクスで経済成長を促し、税収を増やし、国家財政を良くすることで社会保障や医療・教育への投資を増やすとほざいていたが、実情はこうなっているのだ。
  しかも来年度の予算は国債発行などによる借金財政がわずかながら改善されたと称しているが未だ国家財政の35%が借金で賄われている。これでは日本の将来は危ういどころかまさに危機的状況だと言わざるを得ないだろう。
 オカネ持ちの富裕層の子女は良い大学に入り、良い仕事にありつけ、将来も日本の支配層で在り続けられることが保障されている。そしてオカネに聡い連中は社会のために一生懸命働くなどというバカなことはせず、どんどん不動産や株などへの投資で働かずして肥え太る。
  しかしまじめに働きながらも貧困層に転落した人々の子供達は、いくら優秀でも大学にも行けず、一生非正規雇用や下層の労働者で終わらねばならない。そしてその親たちが高齢になっても養うことなど到底できないし、結婚して子供を産むことなど「夢のまた夢」でしかない。こうした若者はいま増え続けている。
   こんな世の中にだれがした!
 毎日鉄道での人身事故が頻発し、ニュースにもならないのは、こういうひどい世の中による悲劇が日常化している証拠だ。
 番組でホリエモンは問題の核心など見えているはずもなく、もっぱらビットコインに巨額の投資を考えているというし、池ちゃんは国家の借金が1000兆円というのが「気になる」と言っていた。二人とも問題の深刻さと核心は見えていないようだ。
 安倍首相は「トランプ景気」で株高円安になっているのをいいことにアベノミクスの破綻を認めず、プーチンの策略に乗っかり、その上中国とは危険な関係となり「防衛費」に莫大な予算を投じ、憲法を改定して国軍を持つ方向をゴリ押しし、軍事産業資本からの資金を引き出すために大学の研究も軍事研究と連携させ、もっとも大切な基礎研究はおろそかにされ、カネ儲けにつながる研究が優先され、大学は「儲かる教育産業」として学生からカネを搾り取り、そして社会保障費が足りないからといってわれわれの税金は上がっていき、年金は下がっていく。
  「経済成長」という名目で資本の成長しか頭になく、われわれ生活者の目線などまったくない安倍首相にやれることはギャンブルと観光やオリンピックでの「オモテナシ」で外国人のオカネを落とさせて国家財政を(資本のために)補うことくらいしかないらしい。これが彼のいう「ニッポンを取り戻す」ことなのだ。
 このままでは日本全体にいつか大きな破綻が訪れるだろう。そしてその破綻の責任をだれも取らずに、結局、社会のために毎日汗水流して働く人々がどん底に突き落とされるだろう。そして増えていく高齢者は社会的なお荷物として「早く行ってもらわねばならない存在」として扱われるようになるだろう。
   こんな世の中にだれがした!!

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