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2017年4月 8日 (土)

閑話休題 シリア毒ガス攻撃を巡る「想定問答」その2

一方こちらはその一日前のダマスカスのアサッド大統領宮殿。

補佐官: 大統領閣下、さきほどイドリブ県で空爆により化学兵器が使われたというニュースがアメリカから入りました。
大統領: ん?イドリブ県は反政府側の拠点があるので空軍機での攻撃を命じたが、化学兵器を使う予定はなかったはずだ。そもそもこちらはいまロシア軍の協力で反政府側を圧倒しているので化学兵器を使って世界中から非難を浴びるようなリスクは必要ないのだ。
補佐官: しかし、イドリブ県には以前化学兵器を全面廃棄すると宣言しながら、いつか使うべき時が来たら使えるようにと密かに残しておいた化学兵器貯蔵庫があるのです。
大統領: 知っている。いまは反政府側の巣窟になってしまった場所だが病院の倉庫の中なので彼らにはまだ気付かれていないはずだ。。
補佐官: はい、ところでいま新しい情報が入りました。わが空軍機の攻撃の際、発射されたミサイル一発がその病院に着弾したそうです。
大統領: うーむ、誤爆か!
補佐官: いえ待ってください。いまもう一つ情報が入ってきました。攻撃したのはわが空軍機ではなくロシア機だったようです。
大統領: 何だと。
補佐官: しかも攻撃は真っ直ぐにその病院をめがけて行われたようであります。
大統領: なにー! それではそのロシア機はあそこに化学兵器があることを知っていたのか! それにしてもなぜそんなリスクを冒したのか?
補佐官: どちらにしてもわが軍が化学兵器を使ってはいないと発表しましょう。
大統領: むむむ....。
ーーーーーーーーーー
 さて話変わってこちらはクレムリンのプーチン大統領執務室。
補佐官: プーチン大統領閣下、さきほどアメリカ大統領からの秘密情報により密かに知らされたイドリブ県の化学兵器貯蔵庫を爆撃し成功しました。
大統領: そうかアサッドは驚いただろうな。それにしても反政府側はアメリカに漏らした彼らの情報がまさかこんな形で返ってくるとは夢にも思わなかっただろうな、気の毒に。
しかし対外的にはこれは反政府側の仕業か反政府側が貯蔵していた化学兵器貯蔵庫をシリア軍が誤爆したことにすればいい。
補佐官: はっ!
大統領: おそらくトランプはわれわれとの秘密裏の連携作戦がうまくいったとばかりにすぐに予定通り報復に出るだろう。そうなればアメリカ大統領と私の「蜜月関係」などという噂は消し飛ぶであろうし、お互いに相手を気にせずに振る舞えるようになる。そしてアメリカは北朝鮮問題で中国との緊張が高まるだろう。そうなれば私は中国と接近しやすくなり、この問題でまた世界の主導権を握れることになる。
トランプは作戦が成功したと思うだろうがオレの方が一枚も二枚も上手だろ、ウハハハ......。
補佐官: 御意!
-----もちろんこれもフィクションです。まさかこんなことはないでしょうけどね、多分......。
それにしてもこれと似たような政治の駆け引きやだまし合いで人々は殺し合い、そしてもっとも弱い子供たちが犠牲になっていくのである。真実などどこにあるのだろうか?

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