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2017年10月19日 (木)

mizzさんからのコメントへのお応えと改めて「子羊」さんに向けて

 前回の「迷える子羊さんからのコメントに対するお応え」にmizzさんからコメントを頂いた。このmizzさんのコメントと同時に「迷える子羊」さんにももう一言お伝えしたいと思います。

 mizzさんがおっしゃる様に、個人投資家向け金融商品は国内外投資による「リスク分散型」という面だけが強調されて40年後には確実に巨額の老後資金が形成されるかに言いますが、実際には国際情勢やそれによる金融市場や為替市場全体の変化が必ずあると見るべきで、むしろそのリスクの方がはるかに大きいと考えるべきでしょう。
 それはそうだとしても、現代の若者が消費に興味を持たないという事実は、私にはある意味で世の中の「虚偽」を若者世代が見抜いているとも思えます。クルマなんか必要なし、次々と売り出される高価な新製品も買い換えるほど経済的に余裕もないし、買うことが馬鹿馬鹿しくなってきている。もっと手近なもので結構生活は楽しめる、という感覚は、資本家達が若い人たちからその給料の大半を次々と売り出される新製品の購入に充てさせ、莫大な利益を上げようとしている思惑が見事に外されている様に思えます。こういう若者達の感覚はある意味で正当だと思います。際限のない消費拡大なんてまったく馬鹿げているし、結局それが地球環境の破壊に手を貸すことにもなるからです。
  ただ、せっかくそういうある意味で正当な「消費しない生活」をしている反面でやはり将来への不安から毎月かなりのオカネを個人投資に注ぎ込んでいるというのが何だか悲しい気持ちにさせられます。
 若者の将来への不安が自分たちの労働の結果によって保障されるべきなのにそれがそうなっていないからでしょう。だから自分が働いて得た生活費としての賃金からこうして投資に回して将来に備えなければならないのだと思います。資本家企業が行き詰まって資本主義経済体制の中で「機能資本家」として必死になって会社のために利益を上げ、競争に勝たねばならないという「使命感」に燃えていること自体が世の中を行き詰まらせていく結果になっている。しかしその実態を明らかにせず、若者達にあまり多くない賃金から将来の備えを生み出すために「有利な投資」を薦めることで、若者の不安感をそういう形で覆い隠し、その一方で金融企業がオカネの回転を促進させることで、資本主義経済体制の「血液循環」を良くさせようという自負とともに自社の利益をも上げていこうというわけです。
 こういう先がない、もう崖っぷちに立たされている資本主義経済体制の最後の悪あがきが現在の見かけ上の「好景気」なのです。この見かけ上の「好景気」を生み出すために世界中の資本家グループ(グローバル化した資本が人格化した人々)は、必死になって株価のつり上げを行い、金融緩和を行って流通貨幣量を増やしてオカネの回転を良くしようとしているのです。だから「インフレ政策」が必要で、「消費が拡大しないと経済が成長しない」ことになるのです。物価が上れば消費が減るのが当然で、これ以上インフレになれば消費はますます縮小するでしょう。完全な矛盾です。
 その中で投資信託企業が薦める個人投資が思惑通り40年後に巨額のリターンを生み出すことなどあり得ません。
 NISAなんかに騙されている若い人たちはそういう矛盾に気づいてください。そして馬鹿げた無駄な消費などしなくても健全な生活が保たれ、労働者が互いに社会を支え合うために働いた結果生み出される社会的富が、私的企業の資本蓄積を増やすのではなく、社会保障や老後の生活保障を行える社会共通ファンドとして用いられる様なまっとうな社会を築くために力を注いでください。
 この衆議院議員選挙がその意志表明をするためには一つの機会です。

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