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2018年8月 3日 (金)

既得権階級の専横が支配する社会 その1 日本

 昨今のニュースは森加計問題や子息の大学への不正入学など大臣や政治家の権威や地位を利用した不正な行為とそれを見逃す周囲の連中という構図があまりにも多い。それが政界の出来事だけではなく、スポーツ団体や大企業、大学の上層部にも浸透しているらしい。日大アメフト部の事件やボクシング協会の問題、大企業での品質管理の不正や規格認定団体を巻き込んだ不正、大学で女子の合格率を作為的に下げていた大学などなど数え上げればきりがない。

 そしてほとんどの場合、その原因や防止策をあまり深く追究しないで済ませているようだ。何か事件を起こせば形だけの「謝罪」をするだけで後はシラを切ってやり過ごすという態度。
部下に責任を負わせてトップは相変わらず居座るという態度。日銀の黒田総裁のやり方もあの「バズーカ」戦略の失敗が明白になっているにも拘わらず、平気な顔して小手先だけの修正でやり過ごす。結局この異常な「アベノミクス」の間に円安により輸出で大儲けした大企業や株高などで大儲けした投資家連中だけが潤っていく。
 要するに安倍政権に代表されるこうした態度を平気で取れる既得権階級が思うままに世の中を牛耳っているとしか言い様がない。
 にもかかわらず、こうした状況をなかば黙認している様にみえる世の中の雰囲気はいったいどうなっているのだろう?
  そうしている間に、この安部・黒田ゼロ金利政策で国がつくった借金はドンドン積み重なり、「出口なし」の行き止まりに向かいつつある。やがてわれわれ高齢者の年金も減らさねばならなくなる日が来るだろうし、もっとも社会のために必要な労働に汗水流してはたらく人々はまったく報われない状態に落とし込まれつつある。
 それでも安倍内閣の支持率は35%近くもあり、「他の政党よりマシだから」という理由で生きながらえている。
 今朝の朝日新聞に出ていた東大生の就職先ランキングをみれば、最近は高級官僚を目指す学生が減りつつあるそうだが、それでも官僚志望が多く、そして「官僚は責任を取らされ、勤務時間が長いから」と敬遠する学生に人気のあるのは大手銀行金融企業や急成長したベンチャー企業である。日本をしょっていくはずのエリート東大生のほとんどは結局、既得権階級を目指しており、こうした社会の病巣を根底から変えていこうとする若者はいないらしい。既得権階級の次の世代も当然のごとくやはり既得権階級になる。「自助努力で誰でも頑張れば出世できる」というふれ込みの社会だが、実はそうなっていないのだ。残念なことだがこれが文科省主導の高等教育の成果なのだろう。
 「いまの世の中、なにかが根本的に間違っている」そうおもう若者もきっといるに違いない。そうした若者こそが次世代の社会を担うべきなのではないか。だが間違ってもかつて「昭和維新」を叫んでクーデターを起こした2.26事件の様な愚かなことを繰り返してはならない。冷静に歴史的現実を見据え、既得権階級には決してできないまともな判断を下せる様になることが大切だ。

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