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2020年3月25日 (水)

コロナウイルスのオーバーシュートがもたらすもの

 いまヨーロッパに続いてアメリカでもコロナウイルス感染が急速に拡大している。そして日本では何とか持ちこたえているかのように見えるが、東京では感染源がたどれない感染者が徐々に増加している。もう東京でのオーバーシュートは時間の問題かもしれない。

 そこでもし東京がニューヨークと同じような危機に見舞われた場合、どうなるかを考えてみよう。小池知事は「ロックダウン」もあり得ると言っていたが、もしロックダウンということになれば、まずは人々が食料品などの買い出しに殺到するだろう。たちまちコンビニやスーパーでは品薄が生じ、生活必需品の供給網が断たれ、たちまちパニック状態がきそうだ。そして次に病院の備えが追いつかなくなり、感染者が爆発的に増加していても検査もできず、重症者が続出しても治療体制が追いつかなくなる。そして高齢者が次々と倒れるだろう。次に企業活動が停止され、公共交通機関がほとんど動かなくなる。そこで働いている労働者たちは仕事ができなくなり、その分賃金もカットされる。政府からのオカネのばらまきなどでは到底労働者の生活は維持できなくなるだろう。そしてこの状態につけ込んだ犯罪が横行するだろう。また東京は政府機関が集中しているので、政府官僚たちも制約を受け、場合によっては政府機関を東京以外の場所に移さねばならなくなるかもしれない。

 こうした最初の段階での危機は、やがて次の段階で東京を飛び越し日本全国に拡大し、より大きな危機をもたらすかもしれない。企業経営者や金融機関、投資家などの資本家階級に属する人々は、あらゆる手立てを尽くして資産の安全と損失の可能な限りでの縮小を目指すだろう。彼らはそのためには手段を選ばないだろう。それにもかかわらず体力のない企業は倒産し、そのどさくさに紛れて大資本はその倒産した企業のしかばねを食い散らし、自分の資産を維持拡大しようとするだろう。その過程で、「企業の存続を図るため」という大義名分のもと、労働者はつぎつぎに雇い止めとなり、政府からの名ばかりの「補助金」で数週間はなんとか食いつなぐかもしれないが、それ以後は「自助努力」で生きぬかねばならなくなるだろう。その間にも「自助努力」が不可能な高齢者や障がい者などの弱者はどんどん犠牲となり、火葬場が対処しきれなくなるかもしれない。やがて街には餓死者や重症者の死体が転がっているようになり、当初、「生産性の低い」高齢者や障がい者の人口が減れば、国家の負担が減ると腹の中では思っていたかもしれない政府高官たちもやがて自らの存続すら危うくなってくれば、この状態を放棄して逃げ出すかもしれない。

やがて何年か経ってコロナの世界的パンデミックが終息に向かうとき、日本は、そして世界はいまと全く違った様相になるのではないか?政治的・経済的破綻は無秩序な混乱と抗争を生みだし、まるでかつての戦国時代に逆戻りしたかのような状態になるかもしれない。

 これはもちろん最悪のシナリオ想定であるが、現状に安心しているとこうなる可能性もあり得ると思う。こうならないようにいま現在の対策を怠らないようにしよう。

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