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2020年7月 4日 (土)

近況

 このところ、COVID-19の第2波がやってきそうなので、また緊張を強いられている。もう4ヶ月近く電車やバスにも乗っておらず、都心へも出かけていない。相変わらずの「引きこもり状態」で運動不足解消のため一日5000歩以上を目標に散歩に出ている。

 家にいるときには、例の「新デザイン論」の原稿修正作業をやっており、読み直せば読み直すほど修正したくなる箇所が出てくるのできりがない。しかし、自分が「コロナ」にやられてしまう前に何とか納得のいく形で完成させたいという気持ちは強いのだが、なんせもう80歳という「末期高齢者」の域に突入したので、頭脳も肉体も目に見えて衰えてきており、少々あせっている。現在までにA4紙で171ページほどになっており、かなりのボリュームになりそうだ。この本はいわば、自分のデザイン研究の集大成として書き残そうと思って始めたのだが、書きたいことが山ほどあり、それをいかにうまくまとめてストーリー的に構成できるかがカギとなる。以前、井上先生と共著で出した「モノづくりの創造性」は配本業者から「売れそうもない本」とみなされた様で、最初から300部しか刷ってもらえなかったため、書店の店頭にはほとんど並ばなかった。これでは「闘わずして負けた」ようなものだったので、もう同じ出版社からは出してもらわないことにした。

 昨今の出版業界は、「売れそうな本」しか出してくれないので、それを目論んでいない今執筆中の「新デザイン論」も多分最初からハンディーを付けられることだろう。しかし、私としては内容に自信はあり、これまでの「デザイン論」とは一線を画するものだと自負している。

 世の中の状勢は、COVID-19の世界的パンデミックなどで刻々と変化しており、まさにこれまでの資本主義社会の矛盾が一気に吹き出しているという実感をもっている。世の中の変わり目にさしかかっていることは確かだ。コロナの感染防止措置をとれば「経済」が行き詰まる、経済活動を開放すればコロナのパンデミックが襲いかかる、というジレンマを各国の政権指導部は抱えているが、いまは多少の生命の義性を払ってでも「経済活動の維持」(株価を維持して投資家からカネを出させることがその中心にある)を優先しようとする方向に動いているようだ。その結果、明らかにグローバル資本に労働を搾取されている「開発途上国」の貧困な労働者や、低賃金で「先進国」の下支えをしているエッセンシャル・ワーカーたちが大きな犠牲を払わされている。こうした形で莫大な利潤を得ているグローバル企業に投資して株でもうけた富裕層やそのおこぼれを頂戴している中間層は開発される高価な治療薬の取り合いを演じているようだ。そして彼らを支持層にもつ政治指導者が「コロナなどは風邪と同じだ」とか「私はマスクはかけない」などとうそぶいているのだ。それなのに、一部の労働者たちは「オレたちに雇用のチャンスを与えてくれる」ということで、こうした独裁的リーダーを支持している。こうして資本主義社会はもはやガタガタになっているにも拘わらず、何とかぶっこわれずに「強いリーダー」を杖にしていまだに歩き続けているのだ。

 その一方でCOVID-19の震源となった中国では、流行が収まってきたので、強権的な政権がここぞとばかり、香港の民主化運動に圧力を加え、南シナ海での領土拡張を軍事力を背景にごり押ししだしている。中国はかつてリーマンショックの際には、高度成長を強味にして世界の資本主義経済を不況から「救った」が、その後、その莫大な富を用いて、アフリカや太平洋地域などの「開発途上国」の指導者たちのほっぺたを札束でひっぱたくようにして、経済的に支配し始める一方、「一帯一路計画」でヨーロッパからアジアにいたるグローバルな資本の流れを中国が中心となってコントロールしていこうと画策し始めた。しかし、最近ではこうした中国の動きに対するアメリカの経済制裁やCOVID-19へのWHOの対応などから西欧世界での中国への警戒感や反発が強まっており、世界は「新東西冷戦」の様相を呈している。困ったものだ。

 そんなわけで、世の中の状勢分析もしなければならず、「新デザイン論」も完成させたいのでかなりあせっている今日この頃である。

 

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